現代人の歪みを救う、台湾ドールメーカー社長の姿を追った
2018年 07月 28日
インターネットさえつないでいれば、何不自由なく過ごせるようになった現代。都市部では物事の機械化が進み生活が便利になる一方で
、人間関係が希薄になりつつもある。
いま、日本に限らず世界の都市部では対人関係や実際のコミュニケーションを苦手とする人が増えているのだという。そんな現代社会
の歪みに警鐘を鳴らし、斬新な手法で解決策を提案するのが台湾のリアルドールメーカー「ドールハウス168」の代表取締役社長、趙(チ
ャオ)氏。一般的には性玩具として扱われることの多いリアルドールが、対人関係やコミュニケーション能力の改善に効果的だという。
そこで今回は、台湾まで出向き詳しい話をうかがった。
ドールハウス168……2013年、「見て美しい存在」を創り出すことをコンセプトに台湾で創業。約20万円前後の低価格で高品質なリアルドールが人気(※日本メーカーのドールは約60万円)。現在は台湾から中国、日本、東南アジア、欧州、アメリカなど、世界規模で展開中
「いま台湾の人口は、農村から都市への一極集中が加速中です。都市では便利な生活ができますし、憧れるのは仕方がない流れだと思い
ます。とはいえ、それに伴って大家族から核家族が中心となり、自分以外の人たちと接する機会も減りました。都会の小さなコミュニテ
ィでは、他人とお互いの妥協点を見つけたり、自分から折れる必要も少なくなってきています。問題なのは、人々の性格が自己中心的に
変わってきていることです」
趙社長はこうした背景のなかでうまく対人関係が築けず、相手の気持ちを理解できない人が急増中だと指摘する。ではドールを所有する
ことの意義とは——。
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by dxdolls
| 2018-07-28 19:56